2013年3月13日水曜日

『訪問看護師の学び方』〜訪問看護eラーニング〜

こんにちは
訪問看護 佐々木です。


「訪問看護師さんって特別な資格がいるんですか?」

よく聞かれます。

訪問看護師になるには特別な資格は必要ありません。

しかし、一人で訪問看護を行い、患者さんや家族に対応するためには、訪問看護師としての基礎的知識や技術はもちろん必要です。

現実は、スタッフの少ない訪問看護ステーションで研修の時間を作るのはなかなか大変!

「はやく一人立ちしてもらいたいなー・・・・・」

所長やスタッフは誰しもそう思います。

もちろん新任の訪問看護師も

「はやく一人前に訪問看護がしたい」と思っています。


そこで、訪問看護師の養成に役立つ研修が
「訪問看護eラーニング」です。
(詳しくは↓↓↓↓↓のリンクをクリックしてください)
http://www.jvnf.or.jp/e-learning/02/



新任のスタッフだけではなく、
  • 日頃からより質の高い看護を提供したいと考えている
  • 時間がなくなかなかまとまった研修が受けられない
  • いろいろ経験したけど、きちんと学びなおしたい
など、訪問看護師になって何年経っていても、外来の看護師でも、病棟の看護師でも受けることが出来ます。

                  
勉強熱心で努力家のKさん

訪問看護ステーションへの移動と同時に

この「訪問看護eラーニング」を受講し、見事修了証書をいただきました。

他の訪問看護事業所への実習は日頃の自分の看護を見直す良い経験だったようです。



右はeラーニングの前身である
「訪問看護師養成講習会」の修了生の面々との一枚。
いまや(超)ベテラン訪問看護師です!



実践をしながら理論を学ぶことで様々な「知」が結びつく。
曖昧だった根拠が明らかになる。

勉強していると、その瞬間ってたまらないですよね~。

訪問看護をすでに実践している方
訪問看護に興味のある方

今年は「訪問看護eラーニング」で訪問看護を学んでみませんか?




2013年3月8日金曜日

多職種カンファレンス開催の目的は?

こんにちは
訪問看護 佐々木です。

今日は「カンファレンス」についてのお話しです。


私たちの提供するサービスの目的は「患者さんや家族の価値観を尊重して、その人たちがその人らしい生活の実現をサポートする」ことです。

そのための手段の一つがカンファレンスです。

毎月一回行う職種チームカンファレンスでは

1.患者さんがどうなりたい(過ごしたい)と思っているのか(本人・家族の意向)

2.現在の問題とその対策

の二つについて、明確な情報を職種間で共有しています。

そのうえで、
1に向かうための計画を各職種の立場で検討しています。


だれのために行うのか

何のために行うのか


自分たちが問題点だと思っていたことが、患者さんにとっては問題ではなかったり、介入ポイントが自分たちの価値観にすり変わっている、ということに気がつくこともあります。

カンファレンスによって

メンバーの多様な価値観を知り、認め、尊重すること

自分たちの思考過程や実践の根拠を見直すこと

カンファレンスは、私たちにとってとても貴重な時間です。



カンファレンスで使用するシートの表紙






2013年3月4日月曜日

「がん看護勉強会応用コース」修了しました!

こんにちは。
訪問看護の佐々木です。

昨年4月、念願かなって訪問看護師となったKさん。
病院内の看護教育コース
「がん看護応用コース」の全過程を見事修了しました。





コースを修了した本人からのコメントです

『急性期病棟からの配属で、がん看護に関しては解らないことが沢山ありました。
毎月勉強会に参加しながら患者さまに向き合った時、
・今の症状がどうして起こるのか
・この薬剤を使用するのはなぜか
・化学療法や放射線治療を受けている患者さんや家族が、これまでどんな気持ちでがん治療を頑張ってきたのか
が理解できるようになっていきました。』

『観察点が増えて、これから起こることが予測できるようになったことも大きな学びです。

“先が見えない不安”に対応できるように患者さんや家族に合わせて、具体的に説明できるように活かしていきたいと思います。』

『これからはさらにスキルアップとして、リンパマッサージやアロマテラピーなど、直接的なケアも学んでいきたいです。』


素晴らしい~(パチパチ…)


彼女の真摯な姿に、ベテラン陣もいい刺激を受けました。

「意思ある学び」のできるスタッフの存在は我がステーションの強みです。


2013年3月2日土曜日

薬ってどんな味?

こんにちは。
訪問看護の佐々木です。

今日は在宅で痛みのコントロールによく使用する薬

「オキノーム」(医療用麻薬)

の味見会がありました。

もちろん、味見の薬には麻薬成分は入っていませんよ!
味や食感、水への溶けやすさなどを、服用する患者さんの身になって体験してみようという趣旨の会です。





オキノームをはじめとする速効性の医療用麻薬は、主にがんなどの痛みを有する患者さんに対して「痛いとき」や「痛みがくると感じたとき」に飲みましょうと、説明をしています。
ただし、これが粉薬なので「飲みにくい」「(麻薬は)苦い」という先入観があり、服薬を躊躇する場合もあります。

その際には、痛みを取るためには効果的であることをお話しするのですが、実はこのお薬、実際に飲んだ経験のあるスタッフはほとんどいません。


添加成分の説明をする薬剤師さん


                                       
味見の感想は・・・
「意外に甘くて飲みやすい」
「量が多くなると舌にねっとりまとわりつくね」
「2,5gは自然に飲めたけど、10gは1回で飲むには量が多い」
などなど・・・。





「オキノームの味・食感」を体感してみて、今までよりも、さらに具体的に患者さんに説明できるようになりました。

患者さんには、飲む前に少しでもイメージを明確にしてもらって、安心して飲んでいただきたいと思います。